防衛省と外務省

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

今回紹介する本は、福山隆著、「防衛省と外務省  歪んだ二つのインテリジェンス組織」です。


この本は、日本のインテルジェンス活動について書かれたものです。

外交などの政治や国防など、国内外の情報を収集して、ある国の動きや今後の方向性などを分析することは非常に大事なことだと思います。



しかし、本書を読むと日本は戦後、日米安全保障条約の傘のもと、そのようなインテリジェンス行為を自らしなくても米国からの情報に頼ることで過ごしてきたようです。


著者も指摘していますが、これも米国が日本をコントロールするような情報操作が行われている可能性もあるわけで、日本のインテルジェンス機能を上げていくことが大切であることが理解できました。


この日米安全保障条約があるので、米国の窓口は外務省と言うことで、米国がらみの国防に関しては外務省が情報の優先権があるらしいです。


普段知ることができないこのような活動を知ることができたので、私にとっては非常に面白い本でした。