これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、土井英司著、「土井英司の超ビジネス書講義」です。
毎年、およそ5,000冊出されているビジネス書の約二割、1,000冊を読んでいる著者が、ビジネス書を使って「時代の潮目を読む」技術を消化した本です。
- 作者: 土井英司
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/05/29
- メディア: 新書
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著者の行っている出版プロデュース事業では7年連続増収増益だそうです。
なぜこのように厳しい時代に業績を上げられるのか、それは次の3つを忠実に実行しているからだと述べています。
1.時代の波に逆らわない
2.人々のニーズを冷静に見極める
3.誰も提供できないサービスを「逆張り」で提供する
ということで時代を読むことが大事だと述べています。
その時代を読むための鍵は「ビジネス書」が握っているというのです。
この本では、まず時代は振り子のようにある方向から反対方向に揺れ動くこと、次に時代の潮目を読む、そして旬なビジネス書の紹介をしています。
本書で紹介されているビジネス書の一部を抜き出してみると以下のものがあります。
『道をひらく』(松下幸之助)●
『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)△
『佐藤可士和の超整理術』(佐藤可士和)
『憂鬱でなければ、仕事じゃない』(藤田晋+見城徹)
『清貧と復興 土光敏夫100の言葉』(出町譲)
『これからの「正義」の話をしよう』(マイケル・サンデル)△
『スティーブ・ジョブズ』(ウォルター・アイザックソン)
『2022――これから10年、活躍できる人の条件』(神田昌典)●
『会社四季報 業界地図』(東洋経済新報社編)
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海)●
『ビジネスモデル・ジェネレーション』(アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュール)
『稲盛和夫の実学』(稲盛和夫)
●は私が読んだもの、△は購入しているが未読なものです。
この本を読むと、あっ、これ面白うそうな本だなと思うものが多く、今度帰国したときに書店に行くのが楽しみです。