聞く力

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、阿川佐和子著、「聞く力ー心をひらく35のヒント」です。


阿川佐和子さんの本は初めて読みます。


読み始めて感じたのは、昔よく読んでいた遠藤周作さんのエッセイの雰囲気に書き方が似ているなと思いました。


するといちばん最後に「遠藤周作さんに学んだこと」なんて項目が出てくる。


お父さんの友人で阿川さんも一緒に仕事をされたことがあるんですね。


聞く力―心をひらく35のヒント ((文春新書))

聞く力―心をひらく35のヒント ((文春新書))


さて、この本は著者がインタビュアーされている週刊文春の「この人に会いたい」という対談連載の中での話を中心に、阿川流の「聞く心得」を伝授しています。


文章が軽妙で洒脱なので、引き込まれてどんどん読み進めてしまいます。


人から話を聞くときの要点がおもしろ、おかしく書かれていますが、さすが才女、ポイントはきっちりと押さえ、我々にその心得を教えてくれています。


私のような中小企業診断士技術士などのコンサルタントはクライアントの話を聞くことも仕事ですから、非常に参考になりました。


楽しく読める本ですから、興味のある方は読まれてはいかがでしょうか。