これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、池井戸潤著、「アキラとあきら」です。
「陸王」を読んだ後、池井戸作品何かないかなあ・・と思っていたところで、出た一冊。
それも、いきなり文庫で登場です。
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2017/05/17
- メディア: 文庫
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700ページ強の長編ですが、読み始めると引き込まれて、読み進んでいきます。
零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。
この二人を軸に、小学校時代からのそれぞれの歩みと二人の交差、そして、それが大きな流れとなって話は進みます。
当然のごとく、銀行が登場。
この二人、同期入社、それぞれが優秀だが、タイプが異なります。
また、二人の生い立ちも違う。
その辺りを、実に丁寧に描いて、人物像を浮き上がらせていくところは、いつもながら、読み入ってしまいます。
WOWOWでドラマ化もされているらしいですが、まだ見ていないので、それを見るのも楽しみです。