アキラとあきら

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、池井戸潤著、「アキラとあきら」です。


陸王」を読んだ後、池井戸作品何かないかなあ・・と思っていたところで、出た一冊。


それも、いきなり文庫で登場です。


アキラとあきら (徳間文庫)

アキラとあきら (徳間文庫)


700ページ強の長編ですが、読み始めると引き込まれて、読み進んでいきます。


零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。


この二人を軸に、小学校時代からのそれぞれの歩みと二人の交差、そして、それが大きな流れとなって話は進みます。


当然のごとく、銀行が登場。


この二人、同期入社、それぞれが優秀だが、タイプが異なります。


また、二人の生い立ちも違う。


その辺りを、実に丁寧に描いて、人物像を浮き上がらせていくところは、いつもながら、読み入ってしまいます。


WOWOWでドラマ化もされているらしいですが、まだ見ていないので、それを見るのも楽しみです。