見えない戦争

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

 

今回紹介する本は、田中均著、「見えない戦争」です。

 

見えない戦争 (中公新書ラクレ (671))

見えない戦争 (中公新書ラクレ (671))

 

 

見えない戦争(インビジブルウォー)というので、サイバー戦争のことかと思いましたが、国家間だけではなく、国家と企業、国家と個人、企業と個人など、あらゆる相違点で対立の種になっている争いのことをそう言っているのらしいです。

 

それは、相手が誰だか明確でない場合もあると言っています。

 

その見えない戦争を、本書では、日本、アメリカ、中国、朝鮮半島で捉え、それぞれの地域で見たとき、どうなっているのかを解説し、最後に日本は今後どうしたら良いのかを提言 しています。

 

筆者は外交官だったそうで、外交官としての矜持らしいものも述べています。

 

確かにそうなのでしょうが、それがきちんと結果として表れているのかというところで、疑問を持ってしまい、なかなかそれを鵜呑みにすることはできませんでした。

 

ただ、日本と取り上げた国、双方の観点からどうであるかを述べている点は、参考になりました。

 

個人的には、出来れば、どこが見えざる戦争になっているのか、もう少し掘り下げて欲しい気もしました。