行動分析学入門

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、杉山尚子著、「行動分析学入門 ヒトの行動の思いがけない理由」です。


本書は、タイトルの通り、行動分析学についての入門書である。


行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)

行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)


この本を読む前に、2〜3冊、行動分析学関連の本を読んでいたので、本書がコンパクトに初心者向けに書かれていることが、よく理解できました。


また、本書で面白かったのは、行動、そのものは動物も人もするわけであるが、人間の最大の特徴は「言語行動」にあるという部分が、ああそうなのかと思う部分でした。


「言語」も行動さそうです。


専門用語がいろいろ書かれていましたが、言語について行動分析学では、どのように考えているか解説されています。


人が何か、行動したときに、その人の心や性格の問題と考えるのではなく、なぜ、そのような行動をしたのか、その前後で何が、その人にとっては変化があるのか、ないのか・・そういう観点で見る方法もあるのだということは、非常に興味深いです。


昔、「人の性格は変えられないけど、行動は変えることができる」と仕事関係で上司が語っていましたが、なるほどなと感慨深く思い返しました。