悪の指導者論

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、山内昌之佐藤優共著、「悪の指導者(リーダー)論」です。


今、世界を見てみると、独裁者的なリーダーがいろいろと世界を動かしているように見えます。


本書は、なぜ今、「独裁者」ばかりなのかについて、米国のトランプ、北朝鮮金正恩、ロシアのプーチン、トルコのエルドアン、イランのハメネイを取り上げ、著者二人の対談本となっています。



トランプがエルサレムに在米国大使館を移すであろうことも書かれており、両氏の洞察力には感服する。


但し、エルサレムに移すことがあるならば、中東戦争になる可能性があることも述べられています。


本日、ペンス副大統領がイスラエルを訪問し、来年には移転を行うことを述べているので、今後の動向を注視していく必要があろう。


北朝鮮に関しては、日本にとってはかなり厳しいことが述べられている。


また、プーチンは歴史家であり、稀代の語り手であるというのは、実に興味深く読んでしまいました。


混沌とした世界情勢を理解するためには、ここで両氏が述べられているような見方が必要になると思われます。


本書は、非常に参考になると思います。