手塚治虫傑作選「戦争と日本人」

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、手塚治虫著、『手塚治虫傑作選「戦争と日本人」』です。


本書は、本書には、手塚治虫が自分の体験した戦争の悲惨さを伝えようとした漫画9作品が収録されています。



書かれたのは、1963年から1980年までの作品です。


太平洋戦争当時のことも書かれてますが、近未来を描いているような作品もあります。


例えば、冒頭の「悪魔の開幕」は憲法改正のことが取り上げられている。


国民番号制や独裁政権的部分は、日本より、中国のことを描いているようにも思える。


どちらにしても、未来に起こり得るかもしれないことを、この時点で想像を働かせ書いている。


読み終わった後に、心に何かが残る、そんな作品が集められています。