サピエンス全史(下)

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、ユヴァル・ノア・ハラリ著、「サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福」です。


ようやく読み終わりました。


なぜ、人類だけが文明をてにしたのか・・それを様々な観点から考察している本です。


上巻では、人類が集団として統一されていった内容までが書かれていました。


サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福


この下巻では、「科学革命」ということで、人類が科学を駆使し、どういうことをしたのか、さらにこれからどうなろうとしているのかが述べられています。


現在から未来にかけては、AIという言葉は出てきませんでしたが、それを連想させる内容になっていました。


そして、人間にとっての幸福とはなんであろうかということを問いかけています。


著者は、幸福感は主観的な期待と客観的条件の相互関係であり、それは「持てるものに満足すること」であると述べています。


核というものを手にして、人類そのものを自分たちの手で滅亡させることもできてしまうようになった今、今後人類としてどこに進むのだろうかと思いました。


それと共に、そのようなことを考える人が増え、閾値を越すとその方向も見えてくるのではないかとも思いました。


訳本だったので、読むのに手間取りましたが、面白い本でした。