手塚治虫「日本文化」傑作選

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、手塚治虫著、『手塚治虫「日本文化」傑作選』です。


本書は、妻がこちらに遊びに来るときに買ってきたもので、荷物になるから置いておくからと言って残していった一冊です。


手塚治虫の作品の中で日本文化に着想を得た作品を選りすぐって、一冊にまとめたもののようです。



全部で以下の10編が収録されています。

・おけさひょう六
・つるの泉
四谷怪談
トキワ荘物語
ブラック・ジャック 命を生ける
三つ目がとおる 石船石奇談
・いないいないばあ
・ミッドナイト 最高の花火
・ダリとの再会
・安達が原


昔話や古典芸能、伝統文化等を題材にしていますが、そこの描かれているのは人の愚かさや愛おしさ、せつなさなどの感情が描かれています。


また、医療ロボットのように時代を先取りしたようなことも描かれているのは凄いなと思いました。


手塚作品が懐かしいなと言う人はもちろん、読む人には心に残る、考えさせられる何かがある一冊だと思います。