北朝鮮はなぜ潰れないのか

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、重村智計著、「北朝鮮はなぜ潰れないのか」です。


2007年出版の本です。


この当時から北朝鮮の核開発については問題視されていたのですね。


北朝鮮はなぜ潰れないのか (ベスト新書)

北朝鮮はなぜ潰れないのか (ベスト新書)


そして、その核開発もかなり進化した現状を今、突く付けられています。


本書は、今から9年前の時点で、当時体制が危ういという割れた北朝鮮がなぜ崩壊しないのかについて書かれた本です。


崩壊しない理由としては、1)中国や韓国が崩壊を望んでおらず、北朝鮮を支えていること、2)北朝鮮国民の儒教をベースにした国民性は革命的な体制打倒に傾きにくいこと、などをあげています。


確かに当時は、いつ崩壊するのだろうとの思いを抱いていたこともありますが、しぶといというか、周辺国へ脅威を与えています。


読んでいると、この当時はかなり著者の見解は少数意見だったようです。


それに対しての反論と言うか、悔しさが滲み出るような文章が、ところどころに見られたような気がします。


ブック・オフで購入しましたが、このような数年前の見解を読んで、今と照らし合わせるのもなかなか面白いと思います。