平成28年度中小企業診断士第二次試験に向けて(10)

オリンピックの閉幕も台風9号の影響や上陸でかき消されてしまったようなひでしたね。


皆さんは、特に被害や影響を受けずに済んだのでしょうか。


朝はあんなに凄い雨が降っていたのに、夜になるとすっかり止み、静けさを取り戻した感じです。


それでは、最終項目の【通信用部材以外の新製品開発】を読んでいくことにしましょう。


この部分についたタイトルを見ても、これは問題3と関連する部分であることは容易に想像できますよね。


では、問題3では何が求められていたのでしょうか?


再度、振り返ってみると、


『過去に経験したY社との共同開発事業の失敗の要因』

『その失敗の要因を踏まえた今後の新規事業開発の留意点』

ですね。


ということは、これから読む事例文の中に『過去に経験したY社との共同開発事業の失敗の要因』が入っているはずです。


では、事例文に目を移して読んでいきます。


Y社との共同開発事業について書いてるのは、第二段落目からです。


この第二段落では、Y社との共同開発事業で、どのようなことを取り組んだのかが書かれています。


そして、第三段落目にY社との共同事業開発の失敗事例が書かれています。


『しかし、ビル完成後にIT機器等を納品する事務機メーカーのシンプルな機

能で軽量化された低価格製品と競合し、Y社の販売数量が低迷したため、C社はこの事業から撤退した』


この要因は何かは、第二段落に遡って、もう一度見ると


『当時引き合いが多くなったことから自社ブランド製品化を進めるためにC社へ共同開発の提案を行った』


ということで、Y社の仕様で作った新製品が結果からすると市場要求と合っていなかったものであると思われます。


ここから、留意点を考えるには、C社も『シンプルな機能で軽量化された低価格製品』を開発するためには、何を留意しなくてはならないかを考えることになるでしょう。


ということで、事例文を読み、各問題、設問に該当する部分の抜き出しを行ってきました。


次回は、これらより、解答をどのように作成していくかを考えていきましょう。