人工知能から設計の自動化ってということで思ったこと

最近、人工知能に関することを話題に思うところをログに書くことが多くなってきた。


現在、間接的にCADに関わるような業務についているが、人工知能がさらに進化してきたら、もう人間そのものが作図するようなことはなくなってくるんじゃないかと考えるようになってきた。


自動設計って、可能なんじゃないかと思って、調べてみると、もう「自動設計」ということは一部実施されているようだ。


三栄書房の大車林では、「自動設計」について、次のように書いてあった。


CAD(コンピューター支援設計システム)の発達に伴い、コンピューターに組み込まれた設計手順に従ってチェック項目(機能、性能、品質、生産、サービスなどの要件)と特殊な会話をしながら設計し、図面を完成させること。ワイパーの場合、デザインが決まりフロントウインドウガラスの形状や傾きが決まると、視界レギュレーション要件、払拭面積、ワイパー軸位置、ワイパー方式などがおわかたがコンピューターと会話しながら決定される。従来、ベテランの設計者が3か月くらいかかって設計していたものが1週間以内にできるようになる。しかもベテランでなくても完成度の高いものが可能である。しかし締め代、かかり代、たわみの見込み、隙の取り方、合い沿いなどは、いまだ設計者の腕の領域である。


もう、ここまで進んでいるのかということと、まだ設計者の腕の領域があるということもわかった。


この腕の領域えは、この部分のデータベースが充実してくると自動化も可能なのか、それでもまだ人の領域なのだろうか・・・


一方、このような進化は、基礎的な工学的知識への学習意欲を低下させるのではないかという危険性も孕んでいるような気もしている。


CADの普及、それも3次元CADを使うようになり、いきなり3次元CADから使っている設計者の設計能力の低下に悩んでいる企業も多いのではないだろうか。


自動化は、これをカバーできるものかもしれないが、それが普及したときには、人間の機械設計の能力は、今以上に低下しているかもしれない。


効率や生産性は高まるかもしれないが、人間の能力を限定化して、総合的には能力低下を招くかもしれない。


いいこともあれば、悪いことも出てくるだろう。


いろいろ考え、対応していかなくてならないことがあることだけは、なんとなくわかった状態だ。