グレートカンパニー

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、リッチ・カールガード著、野津智子訳、「グレートカンパニー 優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件」です。


著者は、『フォーブス』誌の発行人にして、人気コラムニストだそうです。


グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件

グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件


本書では、まず『企業の長期的な成功の三角形』として、戦略的基盤、ハードエッジ、ソフトエッジの3つを挙げています。


この中で、イノベーションが自然に起きる健全な状態をつくろうと思ったら、ソフトエッジが重要だと述べています。


そして、ソフトエッジの5つの要素(信頼、知性、チーム、テイスト、ストーリー)を事例を挙げて解説しています。


本当に優れた経営者は、戦略や数字と同じくらい、あるいはそれ以上にソフトエッジを重視しているということを、ビジネスの現場で三十年に渡りフォーブス発行人として携わってきた著者は見出したということです。


訳文で英文らしい言い回しが多いのですが、読みながら、「日本でいちばん大切にしたい会社」で紹介されている企業で行っている経営スタイルだなと感じました。


ということは日本の企業はグレートカンパニーになり得る要素を持っているのかもしれません。


本書は、私が参加している中小企業診断士仲間の活動の中の課題図書としなったものですが、なかなか面白いビジネス署でした。