仮面ひきこもり

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、服部雄一著、『仮面ひきこもり あなたのまわりにもいる「第2のひきこもり」』です。


本の帯の「職場では人気者 家ではひきこもり」に興味を持ち、手に取った本です。



仮面ひきこもりとは、表面上は朗らかな社会生活を送っているが、実態は人が怖くまるでいつもは仮面をかぶって生活しているような人物のことである・・と著者は言っています。


幼少期における母親との関係が原因らしいです。


このように分類されるまでは、誰も気がつかなかったのでしょうか。


それとも日本という社会が変わってきたからでしょうか。


日本の見合い結婚、愛がなくても結婚し、家を守るという制度が、義務で子供を産む、義務で子供を育てるという土壌を作ってきたようなことも本書に書かれています。


仮面ひきこもりは、病気だけども、それは治癒ができ、ちゃんとした人間関係も築くことができるというのが、せめてもの救いだなと読んでみて思いました。


20代、30代の方では、かなりの方が「仮面ひきこもり」の可能性もあると指摘されていおますので、ちょっと普通とは異なる人間感をお持ちの方は、本書を読んで、自分に当てはまるかどうかを確認されてみてはいかがでしょうか。