新しい道徳

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、北野武著、『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』です。


この本も面白かったです。


2018年から道徳が教科化されるそうですが、いったい「道徳」ってなんだ?・・という北野流の観点でズバリと考え方を述べている本です。


新しい道徳

新しい道徳


権力者が、民を収めるために強いたものという観点には、なるほど、そういう見方もあるのかと感心しました。


なぜ、道徳の教科書に書いてあるようなことが奨められることなのかという疑問は、きっとそういう疑問を持つ小学生もいると思います。


みんな、ちょっと疑問を持ちながら、縛られていくんですね。


その辺りが、きちんと書かれているのが、この本は凄いなと思いました。


「いいことをするのが気持ちがいい」のも利他的行動が、昔、人間という集団を守ることだったから、というのも読んでいて頷けました。


この辺りの著者の指摘はなかなか鋭いモノがあると思います。


本書、ベストセラーになっているようです。


道徳ってなんなんだろう・・と思っている方には、お奨めの本です。


そして、この本から自分で答えを見つけていってください。