がちナショナリズム

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、香山リカ著、「がちナショナリズム愛国者」たちの不安の正体」です。


香山リカさんの久々の書籍ですが、最近の彼女の本って、誰かの説を引き合いに出して、ああだ、こうだと論じるようになっており、彼女自身の意見はかなり控えめになっているような気がします。



最近の本で書いてあるのは、かなりツイッターなどでバッシングを受けていること、橋本徹大阪市長安倍晋三総理のことなどで、いろいろな論点を展開しているようだけど、同じようなことを述べているように思えます。


反知性主義」についても言及していますが、佐藤優氏の論調に相乗りしている感が強く、本人がどの程度考えているのかもなかなか類推するのが難しいです。


本書も、そういう意味では論点が漠然としている感じがしました。


少し、筆をおいて原点を見つめ直した方が良いのではないかと、そんな感じを抱いてしまうような内容でした。


ということで、本書はお奨めいたしません。