「儲かる会社」の財務諸表

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、山根節著、『「儲かる会社」の財務諸表 48の実例で身につく経営力・会計力』です。


本書は、各業界の企業の財務諸表の貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)を比例縮尺で見て、経営の状況を読み解いていくというものだ。



財務諸表の大ぐくりな見方が学べるだけではなく、エレクトロニクス・IT業界、自動車業界、小売業界、製薬業界、住宅・インフラ業界の最近の動向がわかることも面白いです。


また、この動向を見ていくうちに、日本の今後進むべき方向も語られています。


「複雑なハード」「手間のかかるサービス」「チームワーク」が日本の強みを活かすことができると著者が考えていることは非常に参考になりました。


単なる会計のビジネス書ではなく、経営書であり、今後の日本企業の進むべき方向の指南書にも思えました。