平成27年度中小企業診断士第2次試験に向けて(9)

台風15号の影響で、こちらも雨が降ってきました。


気温は下がって24℃です。


1次試験合格予定の受験生の方々は2次試験の勉強は捗っているでしょうか?


では、前回の続きです。


【C社の生産概要】を読んでいきます。


第一段落は、通信用部材の構成とその生産方法が書かれています。


第ニ段落では、受注スタイルとその後の業務範囲の概要について述べられています。


第三段落は、これすべてポイントですね。


現状の不具合点が述べられています。では、どんな不具合なのでしょうか、文章を抜き出してみると、

『通信施設での調整事項や設計変更などの内容は担当している設計担当者しか分からない』

『設計業務にはCADが使われているが、部品のような設計要素のライブラリー化などは行われていない』

『技術部としてCADの使用方法についての標準化やデータの共有化は図られておらず、設計担当者各人がそれぞれ独自に使用している』

『このような設計担当者の業務状況のため、受注から据付け施工完了までの全期間に占める設計担当業務には大きな時間が割かれている』


ということで、この不具合を改善していくことが時間短縮(=納期の短縮化)に必要であることがわかります。


これは問題2の(設問1)ならびに(設問2)に関連する部分なので、チェックしておきます。


さらに、第四段落へと読み進めていきます。

最初の文章は、関西工場と関東工場の現在の役割が書かれていますね。

これは問題1の(設問2)に関連していますね。



次の文章に目を移すと、関西工場と関東工場の生産形態の違いが書かれていますね。

『関西本社工場は汎用加工機を用いた多品種少量生産に適している』

『関東工場は後述する経緯があってOAフロア工場として建設されたことから専用機による量産体制である』



第五段落は、物流の内容が書かれています。

ここで、注意すべきは、『関東工場で製造された製品は、関西本社工場にある物流センターに運ばれそこで在庫となり、両工場で製造されたものを物件ごとに組み合わせて出荷する』の文章でしょう。

このやり方では、首都圏市場を攻略するのに、品物が行って来いになってしまい時間がかかることが類推できます。


では、次回は最後の【通信用部材以外の新製品開発】の部分を読み込んでいきましょう。