物を売るバカ

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、川上徹也著、「物を売るバカ 売れない時代の新しい商品の売り方」です。


本書は、ストーリーブランディングについて書かれたビジネス書です。



様ざまな製品、それを扱うお店など、今の時代、どこも品質やオペレーションの部分では変わらないのに、売れる商品や売り上げを伸ばすお店があるのはなぜでしょうか。


著者は、そこには物語があり、顧客は物を買うわけではなく、その物語の体験の共有や理念に共感するから買うのだと述べています。


その物語を作るためにはどうしたら良いのかについて、着眼点、物語の作り方などのポイントが、事例を交えて本書では語られています。


マーケティング関係の本では、この物語の重要性を説く本が最近は多いのですが、この本はそれをわかりやすく説明しています。


本書は、中小企業診断士の方など、中小の企業をクライアントに持つコンサルタントの方などには、アドバイスの着眼点のヒントを得るのに有効活用できる本だと思います。


面白かったです。


ご一読をお奨めします。