新現役チャレンジ支援事業
今日、NHKのニュースを見ていたら、経済産業省が来年度より定年等の退職技術者が中小企業の生産効率性のなどの指導、支援を行う施策を予定していると言っていました。
日本の技術力を水平展開して、全体的なレベルアップを図るには素晴らしい施策ではないかと思います。
これは、どんな施策なのかと思って調べてみると、中小企業庁と中小企業基盤整備機構で次のような施策の募集が企業向けに出ていました。
それは、「新現役チャレンジ支援事業 『新現役パートナー』の募集について」です。
そこには、次のような説明文がありました。
以下、抜粋です。
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独立法人中小企業基盤整備機構は、新現役チャレンジ支援事業の一環として、「新現役パートナー」の募集・登録を本日より開始いたしました。
新現役チャレンジ支援事業は、企業等を退職又は退職を控えている方々で、社会貢献活動の一環として、地域・中小企業支援などを行いたいとされる方々(以下「新現役」という)を、その支援が 必要な地域・中小企業などに積極的かつ組織的にマッチングしていく仕組みです。
「新現役パートナー」宣言に賛同していただき、本事業に積極的に参画して頂ける企業・団体等を募集いたします。
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現在、企業・団体に向けて人材を募集しているのですね。
この施策については、製造業をクライアントに持つ中小企業診断士の方は調べておいた方が良いと思います。
そこで、さらに考えてみたのですが、製造業や生産系企業の中小企業は生産効率化等の生産管理については優秀な人材が不足していたり、人材の確保ができないという問題点があるので、これは実にいい施策だと思います。
これ、大企業の製造業や生産系企業にとっての問題点は、何かと考えると選択と集中化というトレンドに乗って、機械加工や樹脂加工の現場などを縮小やなくしてしまったことによる設計力の低下があげられると思います。
設計力の低下は、このような状況と3D-CADという外観だけはモノができているように見えるツールが普及したため、実際にどのように加工するのかもわからず図面を書いてしまう人達が増加したことが大きな要因です。
この間、設計・製造ソリューション展に行った時も、「図面丸投げOK」を謳っている中小加工製造業がありました。
むしろ、設計力、図面力については中小企業の方が上で、この辺を解消するための中小製造業の退職者を活用した支援策も考えられるのではないかと思います。
頑張れ!日本の製造業。