これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、若宮健著、「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」です。
本書は、日本のパチンコをギャンブルと捉えたときに、なぜ韓国で全廃できたように廃止できないのかという本です。
- 作者: 若宮健
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: 新書
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韓国に行って不思議に思ったことの一つに、なぜこの国にはパチンコがないのだろうということでした。
韓国の国民性を考えると、かなりパチンコにのめり込みそうな感があったし、パチンコそのものもフィットしているように感じていたからです。
でも、廃止していたのですね。
あまりにものめり込んで、財産を失ったり、そのために自殺や事件などのいろいろなことが起こったから。
この本で指摘しているのは、パチンコ依存症とかそのために借金したり、家庭を不幸にしたりなどということが日本でも発生しているのに、なぜ日本ではパチンコ廃止の動きがないのかということです。
報道の力と政治家の姿勢の韓国との違いを一つの要因としてあげています。
娯楽として捉えるか、ギャンブルとして捉えるかという点もありますが、依存性が強いという点では、ある種の規制は必要なのかなと思いました。
こんなところでも日本と韓国の違いを比較している本があるという点で、面白いし、考えさせられる点が多い本です。