魂の経営

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、古森重隆著、「魂の経営」です。


本書は、現在富士フィルムホールディングス代表取締役兼CEOの著者が、富士フィルムの写真フィルム事業から新規事業へと舵取りを図った内容が書かれた本です。


衰退する既存事業からいかに新たな事業への転換を図るかという経営のあり方を見るなら、ビジネス書になるでしょう。


魂の経営

魂の経営


しかし、この著者、生まれは中国だけど、太平洋戦争が終わり長崎に戻ってきた九州男児で、かなり男くさい部分もあります。


そういう意味では自己啓発書として捉えることもできるでしょう。


この業界、コダックが傾いたが、日本企業の2社はなんとか新たな事業や別な事業へ移行することで生き延びているところが凄いところだと思います。


これから、グローバル化が更に進む中で、どのような経営戦略を立て、進んでいくかは見守っていくことにしよう。


しかし、構造改革ということで大胆なリストラも実行しているようですが、表向きには成功しているように見えていても、中は結構ドロドロとしたものがあるのかもしれないな・・・などと思いながら読み進めました。


これからMBAケーススタディとしては、取り上げられる会社ではないでしょうか。


そのトップの改革の考え方を知りたいという人には、お奨めの本です。