崩壊する組織にはみな「前兆」がある

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、今村英明著、『崩壊する組織にはみな「前兆」がある: 気づき、生き延びるための15の知恵』です。


本書は、崩壊する組織に見られるいくつかの兆候を取り上げ、どのように対処したら良いかも含めて解説しています。


PHPビジネス新書から出ているので、ビジネス書の類になると思います。



著者は、元BCGのコンサルタントで現在はビジネススクールの教授です。


「ブンブン回る」、「飾り立てる」、「コロコロ変わる」・・・など、いろいろな組織で見られる兆候を捉え、それがどういう背景でそうなるのか、そうなったらどうしたら良いかなど対処法などが解説されています。


勤めている方ならば、会社の不条理な部分を感じられたことがあるはずだろうと思います。


しかし、不条理でない会社や組織はどうやら存在しないようです。


その中で、自分がどう立ち回るかも大事ですが、やはり自分なりの信念を持ち、それに基づき行動した方が良さそうだなと感じました。


本書は、キャリア半ばの若いビジネスパーソンを対象に書かれているそうです。


確かに、まだ酸いも甘いもわからないような感じの時期には、こういう本を読んで事前に知識としてインプットしておいた方が良いかもしれません。


そして、酸いも甘いも噛みしめた年齢層の方々は、確かにあるあるという感じで、自分の経験や現状などを顧みてみると面白いかもしれません。