朝鮮を愛し、朝鮮に愛された日本人

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、江宮隆之著、「朝鮮を愛し、朝鮮に愛された日本人」です。


本書は、戦前から国交がない時期にかけて朝鮮(韓国)で、朝鮮の人たちのために生涯を捧げた8人の日本人のことを、エピソードを交え紹介しています。

朝鮮を愛し、朝鮮に愛された日本人(祥伝社新書323)

朝鮮を愛し、朝鮮に愛された日本人(祥伝社新書323)


私がこの中で名前を聞いたことがあったのは李方子氏だけでした。


これもこの間、こちらで宗廟を見学したときにガイドさんから聞いたばかりでした。


いずれの方々も自分を犠牲にするほどまでに、朝鮮の人たちのために様々なことで尽力された人たちだということがわかりました。


私も、韓国で仕事をするようになり、少しでも日本と韓国の関係に関する本を読もうという意識がなければ、この本に巡り合うことはなかったと思います。


この本を読むと、今騒がれている領土問題や経済摩擦のことなど、もっと大局的な解決方法もあるのではないかと思います。


近くても遠い隣人と言われていますが、まずは、お互いのことをよく知ることが大事なのではないでしょうか。


そんなことを読後に考えさせられた本です。