無力

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、五木寛之、「無力 MURIKI」です。


著者の五木寛之さんは、もう80歳なんですね。


その年月を感じさせてくれるような、達観した著者の人間論を読むことができました。


無力 (新潮新書)

無力 (新潮新書)


ものの見方も一つに決めない。


二つの軸があるような楕円的な見方と言うのは、なるほどなと感心しました。


また、宗教についてもキリスト教イスラム教、仏教をそれぞれ青春の宗教、壮年の宗教、老年の宗教と例えているのはああ、確かにと頷いてしまいました。


無力(ムリキ)とは自力でもなく他力でもない、力の束縛をはなれ、自分を真に自在にできるとき、力ではない何かが、ほんとうの意味で人間を自由にしてくれる・・・その力では無い何かのことです。


力に頼らないという考え方は、参考になりました。


凄い深い本です。