鈴木敏文「逆転発想」の言葉95

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、勝見明著、『鈴木敏文「逆転発想」の言葉95  なぜセブン-イレブンだけが強いのか」です。


本書は、セブンイレブンの創業者であり、巨大流通グループ・セブン&アイグループのトップである鈴木敏文氏の「逆転発想」とも言うべき、ものの見方、捉え方について、著者が解釈を加え説明している本です。



この本を読むと鈴木氏の視点は、行動経済学的観点でものを見ているという点である。


そこには、顧客の立場にたったならば、どのように考え、いかなる行動をとるだろうかという観点を貫くというフィロソフィーが徹底しています。


「顧客のために」という企業側の言い分は、顧客を言い訳にした企業サイドの都合の観点であるという視点は、非常に有意義な発想であると感じました。


一歩引いた感じで、ものごとを見る。


または、それが何故であるかの理屈を考えるなど、仕事に向かう姿勢として大いに参考にすべきことがあるなと思いました。


鈴木敏文の持つ経営フィロソフィーはいかなるものかを知りたい方には、本書はお奨めです。