高校生からの経済データ入門

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、吉本佳生著、「高校生からの経済データ入門」です。


本書は、経済データを読むためのポイントについて書いてあるが、単に経済データだけではなく、データの見方、そしてデータから何が言えるかを考える力が大事であることを提示している本です。


高校生からの経済データ入門 (ちくま新書)

高校生からの経済データ入門 (ちくま新書)


景気がよくない時代が長く続き、ニュース等で経済のことが語られることが多くなってきました。


そのとき、様々なデータが提示されますが、我々は説明をを単に鵜呑みにしていることが多いのではないでしょうか。


この本は、そんなデータの見方に対して、一石を投じています。


我々自身が、きちんとデータを集め、分析し、そこから何が言えるか、どのような傾向があるか把握できる力をつけた方が良いわけです。


経済データの見方を通して、著者はそれを我々に投げかけているように思いました。


本書は、経済データってどんなのがあるのか知りたい方、またそれを見るときのポイントを知りたい方、さらにデータを分析し、何かを導くのにどういう着眼点があるかをさわりとして知りたい方には良い本だと思います。