韓国 葛藤の先進国

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、内山清行著、「韓国 葛藤の先進国」です。


この本は、サムスンなどの財閥企業が躍進し、勢いづいているように見える隣国の韓国が抱える課題について、日経新聞ソウル支局長が、その本音に迫って書いています。



本書は五章構成になっています。


第一章 天国と地獄  救われない超競争社会

第二章 脆弱と野望  輸出立国の明暗

第三章 過去と未来  日韓関係波高し

第四章 本音と建前  北朝鮮問題の行方

第五章 権力と蹉跌  大統領の宿命


各章の題名を見てもわかるように、韓国の抱える課題は広く、深いことが多いのが分ります。


少子高齢化も日本より早く進展し、若い人たちには就職先がない、そして大統領は5年の任期だけど終盤には求心力がなくなってしまう。そして、同じ民族であるけれども、相入れるところの少ない北朝鮮の厄介な存在。


そして、日本との関わりもやはり大きいことを、本書を読んで改めて感じました。


サムスン電子などの韓国企業以外の最近の韓国の内情が知りたい方は、本書を読まれることをお奨めします。