サムスンの真実

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、キム・ヨンチョル著、藤田俊一監修、金智子訳、「サムスンの真実」です。


本書は韓国で出版されると大ベストセラーになったそうです。


著者は元特捜検事、その後サムソンに勤め、サムソンの中の不正に自分も加担し、良心の呵責により内部告発を行い、本書を執筆に至ったらしい。


サムスンの真実

サムスンの真実


本書では、内部告発を行った後に監視、尾行、そして盗聴など、退職後も続いたサムスンからの圧力や不正がどのように行われたかなど、実名も交え綴っている。


日本では不正に対して内部告発が行われると企業側がかなり叩かれるが、こちらでは様子が違う模様なのかなということはわかりました。


ここに書いてあることが真実ならば、韓国はかなり、いろいろな意味での縁、つながりを大事にしている社会なんだなということを感じました。


また、この本を読むと司法の中立性というのは非常に大事なことであると思いました。


かなりボリュームのある本です。


なにかと注目されているサムソンについての側面を知りたい方にはお奨めの本かもしれません。