これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、伊藤義彦著、「さもしい人間 正義をさがす哲学」です・
本書は「さもしさ」を切り口にして、正義、公平、公正といった価値について我々読者が考えることを目的としている政治哲学の本です。
- 作者: 伊藤恭彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/07
- メディア: 単行本
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なんか、こんな風に書くとすごく硬く、難しい本と思いますが、そのすごく硬く、難しい内容を専門家ではない我々読者に分り易く、様々な事例を示しながら問題提起をしてくれています。
しかし、その例示は著者自身とジョージ・クルー二を比較したりするユニークなものもあれば、ナイルパーチという魚の話しのように、そのルーツを知ることで貧困国の実情を知るというものまであります。
やはり、政治哲学の本だけあって、読み終わると真の平等とはなんだろうかなどとほんのひととき考えが至ります。
非常にオヤジギャグ的ユーモアを交え書いてあります。
ときにあることに想いに耽ることもいいなあと日頃感じている人は、本書を読んでみて、哲学の端の端の方を感じてみませんか。