それ、パワハラです

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、笹山尚人著、「それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか」です。


本書は、数多くの労働事件に携わってきた弁護士が、豊富な実例に基づき、パワーハラスメントの実態、法的な視点、具体的対策など解説しています。


それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書)

それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書)


この本を読むと、言葉の暴力や嫌がらせ、いじめのようなことが行われている職場が結構あるのだなと考えさせられてしまいます。


パワーハラスメントの定義は、

「職場において、地位や人間関係で有利にある立場の者が、弱い立場の者に対して、精神的又は身体的な苦痛を与えることによって働く権利を侵害し、職場環境を悪化させる行為」

だそうです。


弁護士である著者が携わった事例がいくつも掲載されており、いずれもどのようなパワーハラスメントが行われてきたかという経緯も記載されています。


労働局に「職場のいじめ・嫌がらせ」と分類される問題の相談件数は、約4万6千件で、急増する「パワハラ問題」への対策は、現在、日本社会で喫緊の課題となっているとのことです。


そんなにもあるのかという感じですよね。


もし、自分がそういう目に会ってしまったらと考えている人は本書を手に取られると良いでしょう。


また、中小企業診断士のようなコンサルタントも方は、クライアント企業でそのようなことが起こらないように注意を促すという意味で、知識として頭の中に入れておいた方が良いかもしれません。