技術的体験論文をどうやって書いたか(1)

一昨日あるいは昨日は、技術士第2次試験、お疲れ様でした。


一日経過して、疲れは取れたでしょうか。


私は平成21年に経営工学部門、平成22年に総合技術監理部門を受験しました。


ここでは、平成21年の経営工学部門の受験の時にどのように技術的体験論文を作成したかを書きます。


筆記試験の合格を知ってから、技術的体験論文は作成に着手しました。


まず始めに考えたことは、どのように書こうかということです。


経験のないものに取組むときは当然のことと思いますが、やはり事前に筋道を立てておいた方が良いと思います。もし、何かミスや修正しなくちゃいけないことがあったときも、この方がどのステップから直せばいいのかなど、修正までの分量や時間、内容なども推し量りやすいと思います。


私は、技術的体験論文で求められるものは、技術士試験実施大綱より、応用能力、論理的考察力、課題解決力、だと考えました。もちろん、深く考えてこれが出てきた訳ではなく、ネットでの受験情報や図書館で見た受験参考書なども参考に導き出しました。


この考えに基づき、論文の中には、これらの能力を表すような表現を入れようと考えました。


次に業務概要ですが、これは技術士にふさわしい業績を2つ選ばなくてはなりません。この業務には、少なくとも1)専門とする技術を用い、問題解決を図った、2)その結果、成果が得られている、の2点は必要かと考えました。


これは、業務経歴書に書かれた業務の中より選択しなくてはなりません。この候補に挙げていた業務は3つ、これは受験申込をするときに予め想定はしていました。しかし、どれを主に、どれを従にするかとか、その詳しい内容までは詰めていませんでした。


この最初の取組みの時点で不安なことが一点ありました。


それは、現時点での技術評価でした。


私が取り上げようと考えていた業務は、既に私が在籍していた企業では廃業してしまったので、現時点での評価をいか様に表せばいいのだろうと思案しました。これについては、結局今自分がどうのように考えているのか本音ベースで書くしかないなと最終的には決めました。


このような感じで、技術的体験論文を書きはじめました。