回復力

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

今回紹介する本は、畑村洋太郎著、「回復力　失敗からの復活」です。

失敗から学び、失敗をしないようにする失敗学の権威である著者が著した苦境につぶされないちょっとしたコツです。

私が読んだ著者の本は、失敗を客観的に眺め、失敗までのプロセスを検証し、どうしたらそのような失敗が起こらなくなるのかといった第三者的、客観的な観点での展開が主であったと思います。

回復力~失敗からの復活 (講談社現代新書)

この本では、では失敗を起こしてしまったら、その本人はどうしたら良いのだろうと、失敗者側の立場で書いています。

失敗って、確かに嫌だけど、同じ過ちを起こさない教訓にもなりえますよね。

でも、失敗を起こした時には、そんなことも考えられなく、できれば逃げたいっていう気持ちになってしまうでしょう。

この本では、思い詰めて鬱にならないためにはどのような対処が必要かなどの、、当事者がそのような状態を回避、また周りの者が手を差し伸べることができるかもしれないポイントが書かれています。

自分が、あるいは周りが失敗したときにどうしたら良いかを考える上でも良い本だと思います。

興味ある方は、ご一読ください。