日本はなぜ世界で認められないのか

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、柴山哲也著、「日本はなぜ世界で認められないのか」です。


世界からは日本はどう見られているんだろうと思い、この本を手に取りました。


本の帯には次のようなフレーズが書いてあります。


『日本人だけが知らない「ニッポン」』。


日本はなぜ世界で認められないのか (平凡社新書)

日本はなぜ世界で認められないのか (平凡社新書)


著者は、朝日新聞の記者、朝日ジャーナルの編集部などでジャーナリストを経て、現在は大学で教鞭をとっていらっしゃる方です。


この本では、東日本大震災での原発事故への対応、太平洋戦争後の日本の戦争責任、捕鯨問題や北朝鮮拉致問題などを題材に、世界と日本はどのくらいずれているのかを紹介しています。


日本で報道されている面とは違い、相手側はどのように考えているのか、またその背景にはどんなことがあるのか、などが書かれています。


この本を読み終わると、日本人はやはり島国根性の気質ある民族なのかなあと思います。


地続きでないことは、あまり他所の国のことを気にしなくていいんだなあと。


その気質が、他所の国から見ているとずれているところなのかと、自分では解釈しました。


グローバル化と言われて久しいですが、なかなか日本がその波に乗れないのも、そんな気質なのかもしれませんね。


でも、それをきちんと自覚して対応できればとも思います。


そういう意味では、我々日本人ってなんだ、どうしたらいいんだろうと考えてみるきっかけを与えてくれる本だと思いました。