労働生産性に関する状況

日本生産性本部がまとめた「労働生産性の国際比較2011年版」によると、2010年の日本の労働生産性は、OECD加盟34カ国中20位、主要先進7カ国の中では17年連続で最下位となっっているそうです。


知っていましたか?


私は正直言って知りませんでし、このような認識はありませんでした。


2010年の日本の労働生産性(就業者1人当たり名目付加価値)は、6万8764ドル(766万円)。


OECD加盟34カ国中20位、主要先進7カ国では最下位です。


日本の製造業の生産性はサービス業に比べて高い水準にあると言われてきました。私自身もそう思っていました。


しかし、OECD加盟国中の順位を見ると、1990年2位、1995年1位、2000年2位から、2005年8位、2009年10位と低落傾向にあります。


日本の強みとしてきた製造業が世界の中で競争力を失いつつあることがこんなデータからも窺い知ることができます。


もっと、この事実を認識してなんとかしなくてはならないでしょう。


労働生産性は次式で表わされます。


労働生産性=生産量(付加価値)÷労働量(従業員数)


雇用環境が冷えている中で、労働量を下げることはできないでしょう。だから、なんとかして付加価値を上げる努力が必要になってきます。


安易に人を削減するのではなく、付加価値を上げることを企業としても、労働者も認識し、そのために努力していく労働生産性を上げる必要があるということです。