人生に失敗する18の錯覚

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、加藤英明、岡田克彦共著、「人生に失敗する18の錯覚 行動経済学から学ぶ想像力の正しい使い方」です。


この本は、行動経済学をベースに人間の心理と経済法則の関係を理解して、人生の罠に嵌らないようにしようと、18の錯覚について事例を挙げて解説しています。


人生に失敗する18の錯覚 行動経済学から学ぶ想像力の正しい使い方 (講談社+α新書)

人生に失敗する18の錯覚 行動経済学から学ぶ想像力の正しい使い方 (講談社+α新書)


この本を読むと、人間ってそれぞれがなんて自分勝手で思い上がりが強い動物なのかと思ってしまいます。


そういう盲点をついて、いろいろな詐欺とかも行われるんだなということもわかります。


ここに挙がっている18の錯覚は次のようなものです。

錯覚1 興奮状態の罠・・・興奮すれば怖いものなし

錯覚2 成功体験の罠・・・成功は失敗のもと

錯覚3 勝者の罠・・・運と実力を見極めろ

錯覚4 群集心理の罠・・・みんなと同じは気楽だが

錯覚5 見た目の罠・・・中身より見かけが大事?

錯覚6 情報の罠・・・昔は本当に良かったか

錯覚7 センチメントの罠・・・気分次第で何でもできる

錯覚8 損失回避の罠・・・失いたくないという理不尽

錯覚9 自己肯定の罠・・・みんな棚上げ音頭が大好き

錯覚10 埋没費用の罠・・・過去の失敗をひきずるな

錯覚11 時間割引率の罠・・・我慢力は成功のパスポート

錯覚12 アンカリングの罠・・・錨の位置は正しいか

錯覚13 ゼロ円の罠・・・「ただ」は悪魔のささやき

錯覚14 ハイリスク・ハイリターンの罠・・・明日の株価を誰が知る?

錯覚15 専門家依存の罠・・・結果論を聞いてどうする

錯覚16 価格と価値の罠・・・真の価値って何?

錯覚17 「俺ならできる」の罠・・・あるがままをあるがままに

錯覚18 幸福のパラドックスの罠・・・幸せはどこから来るのか


経済やファイナンスなどの話題もあるし、中小企業診断士などのコンサルタントの方の話の引き出しを作るには良い本だと思います。