マイ・コレクション・ジャズ・レコード−その3−

本が積み上げられた書斎の机の前から飛び出し、リビングでゆったりと聴く、マイ・コレクションのジャズレコードの紹介です。


今回紹介するレコードは、ポール・デズモンド、「サマータイム」です。



ポール・デズモンドのアルト・サックスって、哀愁を漂わせるような音色で、大好きなサックス・プレイヤーの一人です。


このアルバムは、デイヴ・ブルーベック・カルテットが解された後に作製されたものです。クレジットを見ると1968年録音と書かれています。


ハービー・ハンコックロン・カーターなど、当時マイルス・デイビス・カルテットにいたリズム・セクションと共演しているところも聴きどころではないでしょうか。


アルバムタイトルの「サマータイム」は、ガーシュウインの不朽の名作ですが、デズモンドは味わい深く吹いてくれます。


私のお気に入りは、第2面の1曲目の「枯葉」です。


サンバ調のリズムに乗って気持ちよく吹いていおり、こちらも思わず体でリズムを取ってしまいます。


こうやって、昔のレコードを聴くと音楽って、時代を超え人の心を掴む素晴らしい表現手段なんだなあと感じます。


パーソネル
ポール・デスモンド(as)、 ハービー・ハンコック(p)、 ジョー・ベック(g)、 ジェイ・バーリナー(g)、 エウミール・テオダード(g)、 バッキー・ピザレリ(g)、 ロン・カーター(b)、 アイアート・モレイラ(ds)、 レオ・モリス(ds)


曲目
SIDE-1
1. サンバ・ストラッティン
2. 過去を求めて
3. オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ
4. 卑怯者の勲章
5. いつかは王子様が

SIDE-2
1. 枯葉
2. 愛はどこに
3. セメントの女
4. ノース・バイ・ノースイース
5. サマータイム