えげつないマネジメント

本が山積みされた書斎の中の本に埋もれそうな机の上のわずかなスペースで綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、伊吹瞬著、「えげつないマネジメント―裏社会に学ぶヒト、カネ、リスクの管理術」です。


この本は、異色の人事・組織のマネジメント本ではないだろうか。


著者は、慶應大学卒後、公益社団法人勤務、進学塾講師を経て、信用金庫営業マンなどを経て、大阪・梅田の風俗店に末端の従業員から、複数の風俗店を経営し、キタ新地の高級クラブを買収するなど、大阪風俗業界の風雲児として名を馳せた人物です。


現在は、経営コンサルタントをされているそうです。


えげつないマネジメント―裏社会に学ぶヒト、カネ、リスクの管理術

えげつないマネジメント―裏社会に学ぶヒト、カネ、リスクの管理術


水商売の世界で成功をおさめた著者が“えげつないマネジメント術”を指南してくれます。


著者は、現代は「高度なコミュニケーション」がマネジメントには必要になってきたと言っています。


・滞った売掛金を笑顔でちぎってくる技術
・訴訟を起こさず、法的処置をほのめかすことによりトラブルを収集に導く話術
・仕事はできるものの、問題も多い部下をうまく操縦する人心掌握力
・クビにした相手から逆に感謝されるように仕向ける交渉術 etc.


普通のビジネス書にはない、活きた知恵、方法がこの本には書き記されています。


豊富な事例をもとに構成されていますので、興味深々かつ楽しく読めると思います。


取引相手、上司、部下、同僚にナメられたくない方には、お役立ちテクニックが満載していますので、ご一読されてはいかがでしょうか。