奇跡のモノづくり

本が山積みされた書斎の中より読書本の紹介です。


今回紹介する本は、江上剛著、「奇跡のモノづくり」です。


本書は、日本企業のモノづくりの底力を、ドキュメンタリ―タッチで描いています。


ここで取り上げられている6つの企業は、独自の技術を有している点では確かに、日本の中でモノづくりを進めているからということが言えそうです。


しかし、企業の構成を見ると大企業であったり、その中の一部門であったりするものもが半数以上であり、、日本を支えてきた中小企業の生き残りの道のようなものが描かれていないことが、ちょっと残念でした。


奇跡のモノづくり

奇跡のモノづくり


沖縄編として描かれている2つの企業については、地場産業の振興の必要性を訴える点では、良い対象の選択だと思います。


この本を読んで感じたことは、技術・技能に凄い企業は、確かに今後も国内で生き残れる道はあるでしょう。


しかし、マジョリティを考えたときに、日本のモノづくり企業はどうしていくべきなのかを考えなくてはならないということです。


最近、考えているのは日本で培った技術・技能を日本人が活かし続けることが出来るならば、そのフィールドは日本に限ららなくてもいいだろうということです。


そんなことを考えさせられた本でした。