本が山積みされた書斎の中より読書本の紹介です。
今回紹介する本は、山本賢治著、「外資で結果を出せる人 出せない人」です。
様々なところでグローバル化が叫ばれるなかで、「日本の中でのグローバル=外資系企業」という短絡的な発想で手に取った本です。
しかし、この本を読んでその考えの甘さを知りました。
本書は、外資系企業の最新動向や働き方の実態、生き残る人と脱落する人の特徴、世界標準のビジネスを身につけることで広がるチャンスを、日本オラクルやアップルジャパンのトップとして活躍、外資を知り尽くす著者が伝授してくれます。
- 作者: 山元賢治
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/06/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本を読んで、自分としてポイントと思った点をピックアップしてみました。
1.「外資系企業=グローバル企業は間違い」
グローバル企業は大きく以下の2つに分かれるそうです。
1)海外本社の企業が100%出資して日本法人を設立し、日本でビジネス展開をする企業
2)日本に本社があるが、海外に進出して海外向けに製品を提供する企業
そして、成長が鈍化している現在、悲しいことですが日本はアジアの代表では無くなっているとのことです。
この日本の成長が鈍化しているのに、代わってグローバル企業のアジアの拠点は、中国やインド等が新しい市場として注目されているそうです。
2.「意思決定できない人は要らない人」
日系企業では、検討から決定までを比較的時間をかけて行いますが、外資系企業では突然、決定事項を知らされるそうです。
そのため、その流れに合わせて素早い判断・意思決定ができない人は不要、要らないとのことです。
自分自身にきっちとした価値観や信念をもっていないと、早い意思決定ができないでので、これは自分自身の生き方を常に見つめ、見直す姿勢も必要だなと思いました。
3.「会議で寝てしまう日本人」は、ありえない
外資系企業の会議では、日本の会議とは大違いで、主催者のみならず、参加者は皆相当の準備をして臨むそうです。
ただ参加して、発言もせず、時には寝るような事をするのは日本人くらいだとのこと。
会議に臨む姿勢ですよね。
何も言わないのは、会議に参加する能力がないのか、大いに賛成のどちらかに見られるそうです。会議に対する意識の差なのでしょうね。
自分自身の日頃の仕事ぶりを見直す事にも活用できそうな一冊でした。