仕事ができるのに嫌われない人の思考法

本が山積みされた書斎の中より読書本の紹介です。


今回紹介する本は、津田倫男著、「仕事ができるのに嫌われない人の思考法」です。


グローバル化の進展は著しく、日本という島国だけでは仕事も収まりきらなくなろうとしているのが世の中の流れとなっています。


国内に目を転じても外国人の採用枠増や英語公用化など、日本企業を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。


それに併せて、企業が評価する人材の能力も変わり始めています。


この本では、これからの時代を生き残るため、「優秀なのに、嫌味がない」と言われる人の思考法を解説しています。



そんなグローバル化が進む中で、世界の人たちに混じって仕事をしていくためには、次に掲げる3つの力が必要だと筆者は述べています。


1. 異文化理解力:自分たちと異なった価値観やものの考え方を深く理解する力。鵜呑みにするのでも、拒絶するのでもなく、許容する、といったところ。「懐」

2.説明力:論理力、とも言える。自分の考えを筋道立てて説明できる力。「知」

3.共感力:情緒力、とも言える。他人の心や感情を理解できる力。「情」


この3つに加え、当然ながら語学力も必要となるが、これは道具であり、前提です。筆者は、これよりも、ここに掲げた3つの力を身につけることが重要だと述べています。


これは、なるほどと思った。


以前、外国の方が面接官で、話をしたことがあったが、その時に私が答えた内容に「今まで答えてくれた人の中で一番わかりやすい説明だった」と言ってもらえたことがあった。


その時は、???だったけど、説明力も必要だし、何故その質問をしたのかの共感力も必要だったということかな。


本の題名からは、もっと違った内容のことを想像していたが、中小企業のグローバル化への対応に関心を持っている自分にとっては、良い情報を提供してくれた本でした。