生産系コンサルタントの道 Wライセンス取得の奨め(25)
今回から、私が考えるWライセンスの取得の仕方について述べたいと思います。
今まで、中小企業診断士試験、技術士試験の概要を述べてきました。
これらを概観すると、両試験とも1次試験は試験で要求される専門領域の知識、第2次試験では、その専門知識の応用力やそれらを組み合わせた総合対応力を求めています。
両試験の1次試験の知識については、ここでは言及しません。
これは、それぞれの科目や専門分野の該当内容を覚えるしかないからです。
ある意味、暗記みたいなものですから、受験生各自の努力で、そのレベルに達するべきものと思います。
ですから、独力でも合格レベルまでは達成可能だと考えています。
受験機関が発行している参考書などがありますから、それらを使い、それぞれの覚えるべき知識を学習すれば良いと思います。
つまづきが多く出てくるのは、2次試験でしょう。
なぜならば、知識を使いそれを用いてある課題を解決する方法を提案していかなくてはならないからです。
中小企業診断士試験も技術士試験も企業に対しての支援・助言を行うコンサルタントとしての基礎能力があることを確かめる試験ですので、今述べたことを別な言い方をするならば、
『第2次試験では、発生した問題の要因を把握し、周囲や該当企業、部門の状況を鑑み、問題が発生した分野の知識を用いて、問題の解決方向とその到達目標(レベル)を提案していく』ことであると考えています。
私が考える2次試験でつまづく要因としては、
1)知識を披露するだけで、応用していない。
「応用」とは、「考えた結果・(教えられた知識)や理論・技術などを実際にあてはめて使うこと」と辞書(新明解国語辞典第三版)には書いてあります。
この「考えた結果」=「なぜその知識をあてはめたかの理由」が抜けている、あるいは書き記していないことが多いのではないでしょうか。
2)設問に素直に答えていない。
基本は、コンサルタントとしての能力の確認ですから、クライアントから問われたことをきちんと答えるのが筋です。これにが、答案になってしまうと、問われていることに答えていない、余計なことまで書いてしまうということが多いのではないかと思います。
この点に気をつけて、文章力を養っていくことが、それぞれの2次試験に合格するには必要なことと考えています。
次回は、文章力をどのように上げていくかについて述べようと思います。