俺は、中小企業のおやじ

読書本の紹介です。


今回、読み終わった本は、鈴木修著、「俺は、中小企業のおやじ」です。


著者は自動車メーカースズキ株式会社の会長兼社長です。その人が株式会社スズキは中小企業だと言ってます。


この決して、驕らない姿勢が経営の中にしっかりと生きているのではないでしょうか。


そして、この本は著者がスズキの中で歩んできた今までの歴史の回顧と、それを踏まえて、更に伸びゆくために、自分と従業員へ活を入れた本であるように思えました。

俺は、中小企業のおやじ

俺は、中小企業のおやじ


読んでいて面白かったのは、工場はうなぎの寝床式にして細長く作って、一連の工程を直線的に並べてしまうというもの。


生産の余力がなければ、同じ工程の横に設備を増設すれば良いといことです。


これなんかスペースを有効利用しようというのには反していますが、生産能力アップ対応や運搬の時間短縮や効率化の点では理にかなっているなと思いました。


また、部品点数が3万点にも及ぶ自動車ですから、「1部品につき、1グラム軽くしよう、1円コストを下げよう」ということで、トータルコストダウンの効果が期待できるという話は、私自身が企業に勤めていたときに同じようなことをやっていたので、「ああ、わかる、わかる」と共感してしまいました。



読み終わると、確かに鈴木修氏は、中小企業のおやじだなという感じを受けました。


それも、良い中小企業のおやじだなと。