『「日本品質」で世界を制す!』

読書本の紹介です。


今回紹介する本は、遠藤功著、『「日本品質」で世界を制す!』です。


2010年の初めに起こった米国でのトヨタの品質問題など、マスコミ等で日本製品の品質が取り上げられ、品質に対する取組みが杜撰になってきているような感を与えてしまっています。


しかし、まだまだ日本企業が生産する製品の品質は劣っているわけではありません。


ここでいう品質は、製品の機能、性能なのどの、「機能的品質」と言われるものですが、著者は品質には他に顧客が「大いに満足」や「感動」するような「情緒的品質」があると述べています。


この品質は、「人間の情緒、感性に働きかける品質」のことです。


「日本品質」で世界を制す!

「日本品質」で世界を制す!


再び、日本が世界に対してアドバンテージを取るためには、「日本品質」を創造していくことが必要だと述べています。


「日本品質」とは、「機能的品質」と「情緒的品質」の融合によってもたらされる。


この二つの要素がお互いに作用し合い、スパイラルアップすることによって、顧客は「ダントツの品質」を認知する、ということです。



したがって、これまで優位であった「機能的品質」に加えて、「情緒的品質」の向上にも努めて、「日本品質」を作りあげていこうというのが、著者の論点のようです。



「情緒的品質」は「ストーリー」「サプライコントロール」「サービス」という「3つのS」によってもたらされます。


「物語性」「希少性」「機微性」は「体験」の品質を増大させ、差別化された品質へとつながっていくということです。



この辺りのことを実践している企業として、宅急便や中国でのイトーヨーカー堂、イギリスでのセコムの事例なども紹介されていました。


私にとっては、今後、製造業などの企業へアドバイスするときのヒントを与えて頂いたように思えました。


良い本だと思います。興味ある方は、ご一読ください。