心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」

読書本の紹介です。名越康文さん著、『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」』です。


名越さんは、テレビでもコメンテイターとして登場されているので、ご存知の方も多いと思います。本業は精神科医です。


私も、名越さんを初めて知ったのは、フジテレビでやっていた「グータン」で、芸能人の心理分析をされていた姿を見た時です。結構、ズバッとしたことを言われるのですが、語り口がソフトなので、嫌味に聞こえないところが凄いなと思っていました。


そんな彼が書いた本を、書店で見つけてしまい手に取ったのがこの本です。



今の日本は閉塞感が充満しています。例えば、自殺者の数。日本では12年連続で、その数が3万人を超しているそうです。


こんな世の中に生きていると、知らず知らずにその思い雰囲気にのみ込まれ、気分が重くなる、暗くなるなど、うつに向かっていきそうになってしまいます。


この本では、そんな不安や否定的な感情を簡単に捨て去ることができる「今を生きる力」について、10のヒントを投げかけてくれています。


本の形式も、質問に対して、著者が答えるという形のQ&A方式をとっており、面白いです。ここでは「答え」という意味のanswerではなく、あくまで生きるためのヒントとして、名越氏の考えを語られています。


それは、決して難しいことではありません。


こんなことでは、心がフッと軽くなるなら、やってみた方が良いのではないでしょうか。


いろいろなことに悩みがちな方、また心が思い、暗いと感じている方は、本書を手に取って一読してみてはいかがでしょうか。


視点の置き方を変える、向き合う方向を変えてみるだけで、フッと軽くできる、その感覚が大事なのかなと、個人的には思いました。