【合格体験記】二次試験:筆記試験合格から技術的体験論文提出まで(2)

今回は、技術的体験論文をどのようにして仕上げたかについて書きます。


業務テーマは、業務経歴を出すときに選定していたんですが、なるべくならば最近の方が良いという参考書の指示に従い、メインのものは予め選定した中で最新のテーマにしました。これは当初メインと考えていたものからは変更したことになります。


また、当初メインとして詳述しようと考えていたテーマは概要だけとしました。


私の場合、原価低減を図ることをテーマ選定しているので、その違いがわかる図を掲載することにしました。


この辺は注意が必要と思われます。と言うのは、受験申込書に専門とする事項とあるのですが、私はそこには、受験申込書の「選択科目表」に記載内容を参考に「QCDESの計画及び管理」と書いたからです。この部分は、口頭試験で突っ込まれたところの一つでした。


できれば、専門とする事項と論文の記載内容の専門分野は、ほぼ合うように記載しておいた方が無難なのではないでしょうか。


本文、そのものの記載は、記載内容の各項目に沿って書いただけです。その時、注意したのは、(1)文章はできるだけ短くする、(2)専門家でなくても概要がわかるようにする(ここで言う概要とは、どういう目的で、何をやったかということです。)という2点についてです。


また、作成する中で、コピペでうまく図が貼れないので、焦りました。図の方は青点線枠より外れた部分にコピペして、図のレイアウトを前面を選択すると、位置をコントロールできるようになりました。



再度書き方を挙げておきますが、以下のように課題に挙げられたとおりです。


1)最初に、受験した技術部門の技術士にふさわしいと思われる担当業務を2例挙げる(各例、5行程度で書きました)

2)次にその中のどの事例を詳述するかを述べて、以下、(1)立場と役割、(2)業務を進める上での課題及び問題点、(3)自分が行った技術提案、(4)技術的成果、(5)現時点での技術的評価及び今後の展望 の順に書いていきました。


私の場合、ここで挙げている業務はすべて前の会社に在籍していたものなので、最後の技術的評価と展望については、それを配慮した形で書いたつもりです。



次に書いた論文の評価ですが、これは次のように行いました。


まず、書いた文章は一日置いて、また見直してみる。そうすると、文章の流れがおかしい所、説明不足で言葉足りずのところや「てにをは」がおかしいところなど、出るわ、出るわ。


こういうことを考えると、日程的には余裕を持って書いておくことをお奨めします。


この見直しでは、自分で添削していても、真っ赤になるぐらい修正箇所が出てきました。


修正した内容について、会社のメンバーに見てもらいました。といっても、つい勤め始めたばかりの会社では、私の業務内容や技術的内容を知っているわけではないので、文章を読んでもらい、書いてあることが理解できるかどうかを確認して頂きました。読んで頂いた人は文系の人です。


ここでも、いくつかの指摘を頂きました。主に文意が通じているかどうかの点の指摘で、聞いていて、なるほどと思えるものばかりです。


このように、技術的要素がそれ程持ち合わせていない人でも、理解できるかどうかということで確認していただくのは、意味があることなのではないでしょうか。


技術士コンサルタントとならば、クライアントに対して、わかりやすく説明する立場にあるからです。


このようなステップを踏んで、技術的体験論文を無事提出致しました。