図書館で借りるJAZZアルバム−その86−

図書館で借りたジャズCDアルバムの紹介です。


今回紹介する2枚は、廃盤になっているようです。いずれもヴィーナス・レコードから出されているベスト・アルバムです。


ヴィーナスレコードは1992年10月に原哲夫プロデューサーによって設立されたジャズ専門レーベルだそうです。原哲夫氏はそれまでRCAレコードやアルファレコードでプロデューサーとして活躍してきたが,自らのレーベル設立というかねてからの夢を実現させるべく、ジャズ・ミュージシャンの中で一番心酔していたというファラオ・サンダースの新作『愛のクレッセント』を第1弾として制作し、このレーベルをスタートさせということです。


解説の中に書かれていて、なるほどと思ったことがあります。それは、原プロデューサーが自ら聴きたいと思って製作するジャズが日本のジャズ・ファンの嗜好とマッチしたものであり、双方に共通する心情があるということです。


確かに今回ここに紹介するアルバムでピックアップされている曲は、どれを聴いても聴きやすいし、それでいてジャズを感じさせてくれるものばかりです。



1枚目は、「ベリー・ベスト:ヴィーナスレコード・ベスト・パフォーマンス【ホーン・アルバム編】」です。


このアルバムは、ヴィーナスレコードの100枚を超えるカタログ(2002年8月)から、ホーン・プレイヤーによる極めつけの名曲名演をセレクトしたものになっています。


ホーンと名付けているだけあって、テナー・サックス、バリトン・サックス、フリューゲル・ホーン、トランペットなど多彩なホーン・プレイヤーと対面することができるアルバムです。



曲目
01煙が目にしみる (エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン)
02危険な関係のブルース (バルネ・ウィラン・カルテット)
03ディア・オールド・ストックホルムエンリコ・ラバ・カルテット)
04エスターテ (バルネ・ウィラン・クインテット
05詩人の魂 (アーチー・シェップ・カルテット)
06コートにすみれを (アーチー・シェップ・カルテット)
07ストールン・モーメンツ (ワン・フォー・オール)
08メニナ・モサ (リー・コニッツ
09ナイーマファラオ・サンダース・カルテット)
10 エブリシング・ハプンズ・トゥ・ミー (フィル・ウッズクインテット


2枚目は、「ベリー・ベスト:ヴィーナスレコード・ベスト・パフォーマンス【ピアノ・トリオ編】」です。


CDジャケットの画像がなかったのですが、これは2位に選定されたエディ・ヒギンスの「アゲイン」というアルバムジャケットの画像を使っているようです。バレエの練習をしている女性3人を背中より撮影したそんな図柄のジャケットです。


しっとりと聴かせてくれる曲もあれば、熱いピアノタッチの曲もある。本当に多彩なピアノ・トリオを堪能することができるアルバムです。


曲目
1. 『音楽がある限り』デニー・ザイトリン・トリオ
As Long As There's Music《J. Styne 》( 5 : 11 )
2. 『アゲイン』エディ・ヒギンズ・トリオ
Again《L. Newman 》( 3 : 15 )
3. 『ナーディス』リッチー・バイラーク・トリオ
Nardis《M. Davis 》( 7 : 20 )
4. 『君なしでは』スティーブ・キューン・トリオ
Tres Palabras (Without You)《O. Farres 》( 9 : 45 )
5. 『タイム・アフター・タイム』ビル・チャーラップ・トリオ
Time After Time《J. Styne 》( 6 : 33 )
6. 『オーレ・テキサス』スタンリー・カウエル・トリオ
Ole Texas《American Folk Song / Trad 》( 5 : 21 )
7. 『リカード・ボサノバ』ハロルド・メイバーン・トリオ
Recado Bossa Nova《D. Ferreira 》( 5 : 38 )
8. 『夜のブルース』ニューヨーク・トリオ
Blues In The Night《H. Arlen 》( 8 : 20 )
9. 『危険な関係のブルース』スティーブ・キューン・トリオ
No Problem《D. Jordan 》( 7 : 29 )
10. 『アフタヌーン・イン・パリ』サー・ローランド・ハナ・トリオ
Afternoon In Paris《J. Lewis 》( 6 : 58 )
11. 『ストールン・モーメンツ/イスラエル』エディ・ヒギンズ・トリオ
Stolen Moments / Israel《O. Nelson / J. Carisi 》( 7 . 23 )