ちっちゃいけど世界一誇りにしたい会社

読書本の紹介です。坂本光司さん著、「ちっちゃいけど世界一誇りにしたい会社」です。


この間、「日本でいちばん大切にしたい会社2」で紹介しました法政大学大学院教授の坂本光司さんの著書です。


この本で紹介している会社は、全社とも社員30人以下です。しかし、日本中から顧客が追いかけてくる8社の物語です。


1)1坪で年商3億超!40年以上、早朝から行列がとぎれない「幻のようかん」をつくる「小ざさ」(東京・吉祥寺)
2)「点字付きペットボトル再生名刺」1枚につき1円を日本盲導犬協会等へ寄付する“日本一の名刺屋”「丸吉日新堂印刷」(北海道・札幌)
3)社長みずから1億円の借金を抱え、末期がんで生死をさまよいながらも、本当に困った人たちに採算度外視で身障者衣料をつくる「ハッピーおがわ」(広島・呉)
4)450年以上続く旅館に現代アートを取り入れ、リピーター率73%! “人生の最期にもう一度行きたい宿”と評判の「板室温泉大黒屋」(栃木・那須塩原)
5)「店をたたんではどうか?」と税理士に言われた5年前から、世界が認めた「ワインが語りかけてくる」酒屋に生まれ変わった「あらき」(熊本・城南)
6)持病のパーキンソン病に負けずに、高齢者に特化した働き場と生きがいを提供! 2010年2月に「ガイアの夜明け」にも出た「高齢社」(東京・秋葉原)
7)五輪3大会連続「金・銀・銅」! 商店街の町工場でつくる「世界一の魔法の砲丸」と職人魂を感じる「辻谷工業」(埼玉・志木)
8)生後7か月で脳障がいになった愛娘を「どうしても救いたい」と、世界から評価される福祉機器をつくる「キシ・エンジニアリング」(島根・出雲)


ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社

ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社


会社は、人の幸せに貢献するためにあるとこの本では主張しています。


そのことを愚直に進めている会社は、お客様の信頼を得て、なくてはならない企業になるということを証明してくれるような小さな8社の紹介です。


仕事をすることの喜びって、やはりそれをやることで、誰かが喜んでくれることなんですよね。この本を読むと、そんな仕事をすることの原点が、再確認できるような気がします。


これからは、人の価値観も物質から心の時代へ移り変っていくのだろうなということを予感させてくれる本です。


紹介されている会社もWebサイトを見つけてみました。ご参考にしてください。

1)小ざさ  http://www.ozasa.co.jp/index1.html
2)丸吉日新堂印刷  http://www.nissindou.co.jp/
3)ハッピーおがわ  http://www.happy-ogawa.com/
4)板室温泉大黒屋  http://www.itamuro-daikokuya.com/
5)あらき  http://www.araki-vino.co.jp/
6)高齢社  http://www.koureisha.co.jp/
7)辻谷工業  http://www16.plala.or.jp/tsujitanihougan/
8)キシ・エンジニアリング  http://www.kishieng.co.jp/


読んでいるとついつい引き込まれる話しばかりです。


中小企業診断士経営コンサルタントの方は、日本にはまだこんな元気で、明るく、頑張っている企業があるんだということを知って、受け持たれているクライアントへの指導・支援の参考になさったらいかがでしょうか。