銀行員としぶとく交渉してゼッタイ会社を潰すな!

読書本の紹介です。赤沼慎太郎、篠崎啓嗣共著、「銀行員としぶとく交渉してゼッタイ会社を潰すな!」です。


一昨年のリーマン・ショックは、日本にも影響を与えています。それもかなり深刻な影響です。

この本は、資金繰りが厳しいのに融資が受けられなくなった企業への対応について紹介されています。

それは、いち早く銀行にリスケジュールの交渉をして、とにかく返済を止めて当座の資金繰りを安定させるしかないと著者たちは述べています。

ただ、このときにやってはいけないこととがあるようです。

それらについて、著者たちの経験を通して得られたリスケジュール時のノウハウが公開された本といったいいでしょう。



銀行としぶとく交渉してゼッタイ会社を潰すな!

銀行としぶとく交渉してゼッタイ会社を潰すな!



著者たちは、このときに絶対にやってはいけないのが、金融機関の言いなりになることだそうです。つまり、銀行の要求する条件をそのまま飲んでしまうことです。

銀行の要求する条件は、金利のアップや担保・保証人の追加など激しいものばかりで、銀行の言うとおりにしていたら、またすぐに資金繰りに行き詰まり、会社は潰れてしまうと言っています。


今、街中の中小企業の事業所を訪ねると、本当に厳しい状況のところが多いです。なかなか先の見通しが立たないのが、今回の不況の特徴らしいです。


そんな中で、ここに出てくるような事業所に出会ったときに、少しでも参考になるようなアドバイスが言えればと思い、本書を手にしました。

事業再生等をこれから専門にしようと考えられている中小企業診断士コンサルタントの方は一読されると良いのではないでしょうか。